私たちの取り組み

取り組み(1):作家育成システム「マスタークラス」

世界各国に「手塚治虫」のようなスター作家を生み出す事を目指し、マンガ産業の発展に寄与していきます

「世界サイレントマンガオーディション」では、上位受賞者に「マスター」の称号を授与し、弊社のマンガ編集者によるマンガづくりのサポートから日本国内での仕事の発注などを行っています。2023年現在、25カ国から70名以上の方に「マスター」の称号を授与し、認定された各メンバーには担当の編集者がつき、日本でのマンガ家デビューに向けて一緒にマンガを制作しています。 過去には、新しくマスタークラスに認定された各若手作家を日本に招待し、「マスタークラス称号授与式」を開催するとともに、日本のマンガ家や編集者による講義、交流会を行っていました。さらに、2022年からはマスタークラスを実際に日本に招聘し、熊本県阿蘇郡にある「アーティストビレッジ阿蘇096区」にて共同生活をしながら、互いに刺激を与えながら日々マンガに向き合う生活を送っています。 この取り組みは、これまでの日本のマンガを翻訳し、世界で売るという考え方から脱却し、世界各国の才能ある作家を育成する事で、それぞれが各国でマンガの神様と言われる「手塚治虫」のような存在となり、世界に日本のマンガ文化を広げていく事を目指しています。

取り組み(2):夢の時を刻む場所「アーティストビレッジ阿蘇096区」

「アーティストビレッジ阿蘇096区」は、才能ある若手作家が、日本でのマンガ家デビューへ至るために、マンガの技術を磨く場です。 「アーティストビレッジ阿蘇096区」の「096区」とは、熊本の市外局番の「096」に因み、「オ・ク・ロ・ッ・ク」と読み、英語で「時間」という意味を指します。この読み方は、アーティストビレッジ阿蘇096区を訪れる人にとって、ここが「夢の時を刻む」場所であることとも指し示しているのです。 そして、この施設では、マンガ制作のための最新のデジタル機器を提供すると同時に、栄養の取れた食事を提供する食堂やコンテンツに触れるための映画設備など、マンガを描くことに集中できる設備が整っています。これは、アーティストビレッジ阿蘇096区が、手塚治虫の「トキワ荘」をベースに、令和のトキワ荘として設計されているからです。 クリエイター同士が共同で生活し、ともに仕事をすることで、切磋琢磨しながら技術を磨いていくことができ、編集者も熊本県高森町に在住しているため、リアルタイムで日本のマンガ市場についても深く学ぶことできます。 さらに2022年より、インドネシア、ブラジル、オーストラリア、アメリカ、フィンランド、ロシアの6カ国から10名の才能ある若手作家を日本に招聘しました。アーティストビレッジ阿蘇096区で活躍している九州出身の日本人マンガ家とともに、日本でのデビューを目指し、日々研鑽を積んでいます。

取り組み(3):漫画を通じた地域活性化

世界サイレントマンガオーディションでは、定期的なマンガコンテストの開催とは別に、地域に根差したイベントと連動した形で特別コンテストも不定期に開催しています。 これは、マンガというメディアを通じ、「地域活性化」をしたい、という想いから実現された取り組みです。

2016年「ふくしまサクラモリ x 世界サイレントマンガオーディション」の開催

2016年の世界サイレントマンガオーディションでは、福島県の「ふくしまサクラモリプロジェクト」とともに、“恩返し”と“笑顔”の言葉、そして“桜”をテーマとしたサイレントマンガを募集しました。 その結果、予想を大きく上回る世界48の国と地域から216作品もの応募があり、2016年4月にはチリ、ブラジル、アルゼンチン、イタリア、インドネシアの5カ国からグランプリを含む上位受賞者を福島に招待しました。そして、福島県猪苗代町にて、130名の地元の小学生たちとの交流イベントを開催し、地元マスコミやNHKなどでも大きく報道されるに至りました。

ふくしまサクラモリプロジェクト

2017年「熊本国際漫画祭 〜 世界で一番笑顔が集まる日 〜」の開催

2017年4月開催の世界サイレントマンガオーディションでは、熊本県や地元企業・大学と協同で、復興支援イベント「熊本国際漫画祭」を開催しました。 地震の傷跡が残る熊本を応援するべく、“笑顔”と“熊本の風景”をテーマとするマンガとイラストを世界に広く募集したところ、2ヶ月の応募期間で39の国と地域から209作品のサイレントマンガと、59の国と地域から551作品ものイラストが集まりました。 また、熊本のために、日本全国の有名クリエイターたちが結集し、サイレントマンガを原作とした実写ショートムービーを制作し上映したところ、2日間で予想を上回る4200人もの来場者を記録しました。その模様は、地元の新聞やテレビだけでなく、全国のキー局でも報道され、熊本県からの依頼によって、2018年には第2回目の「熊本国際漫画祭」が実現されました。

熊本国際漫画祭

2018年 「くまもと国際マンガCAMP」の開催

2018年以降、熊本県阿蘇郡高森町と協力し、「くまもと国際マンガCAMP」を開催しました。弊社は、このようなイベントを通じ、世界各国のマンガ家を目指す若者たちとの交流や、教育支援などを行い、「日本国外でのマンガ文化の普及・発展」を目的に活動を行っています。 このイベントでは、より良きマンガの描き手を世界中に広めるため、その有望な才能を持つ彼らを、熊本県阿蘇郡高森町に招待し、町のフォークスクール(廃校を利用した施設)などを活用し、マンガづくりのノウハウを指導しました。
2020年には、新型コロナウイルス感染症の流行のため、マンガCAMPがオンライン開催となりましたが、このイベントも視聴者から好評を博し、マスタークラスによるイラストコンテストが開催され、優秀な作品は高森町のタペストリーとして飾られることとなりました。 そして、2021年からはマスタークラスを招聘する準備を行い、2022年にはついに本格的にマンガデビューを目指していく優秀なクリエイターを高森町に位置する「アーティストビレッジ阿蘇096区」に招聘し、共同生活の中で日本におけるマンガづくりのノウハウを学んでいただいています。